「時間がもし止まったらなあ」
という欲求は叶えられないだろうな、
という残念な思いを形にした作品。
SPF材を柱にした立方体の空間(700×400×500mm,洗濯機ぐらいの大きさ)に
タコ糸を張り巡らせる。
そしてリンゴ数個にタコ糸何本かを貫通させ、枠の中に固定する。
リンゴは重力の象徴。
重力を無理やり止めているように見せることで、
時間を止めたいというニュアンスを持たせた。
時間を止めたフリをしても、
リンゴは腐敗して甘い匂いを放つ。
糸は食い込んでいく。
今まで作った作品の中で、結構気に入ってたりする。
写真は2003年版。
サイズを大きくしてしまったが、
今、考えると小さいままの方が良かったと思う。
2003年版は子供にウケが良かった。
1998、九州学院美術室にて。
2003、よみうりランドにて。
制作 中村崇之