最高のカツ丼理論の広告への応用。そして・・・ - なかむら手記 - 楽天ブログ(Blog)
かつて日本の推理小説の一ジャンルとして「新本格」というものがあった。
まだあるのかもしれない。
作家名でいうと、綾辻行人とか我孫子武丸とか有栖川有栖とか。
僕なんかは綾辻行人で入って、有栖川有栖の文体がダサくて読むのをやめた。
当時、その作家たちの議論の中で、
「カツ丼」を比喩に使って、
良いミステリとは何かを論じる一幕があった。
議論の筋はうろ覚えだが、
だいたいこんな感じ。
・・・カツ丼のことを考えてみてください。
最高のトンカツを最高の玉子で最高のご飯の上にとじても、
「最高」のトンカツにはならないでしょう。
ミステリ(推理)小説もそれと一緒なんです。
最高のトリック、最高の文体、最高のキャラクターを合わせても、
けっして「最高のミステリ」にはならない・・・
と、まあなんとなく分かる。
確かに「最高」同士を掛け合わせても、
「最高」にはならないことはよくある。
野球で言うなら巨人とか。
サッカーで言うならレアル・マドリードとか。
CMで言うならdocomo2.0のCMとか。
最高のクライアント、最高の代理店、最高のキャスト・・・
なのに、あれ?
不思議と最て・・・つまらない広告に。
どこが2.0?
と、このように、いろんな業界に応用できるこの理論。
(似たような理論で、
将太の寿司の「最高の海苔巻き寿司理論」もあるのだが、
それはまた別の機会に)
今朝僕はこの最高のカツ丼理論にならって、
ある理論を構築した。
そう「最低のカツ丼理論」を。
最低のトンカツ、最低のご飯、最低の玉子・・・
それらを掛け合わせても、
決して「最低のカツ丼」にはならない!
そのことに、直感的に気づいてしまったのである。
まずいモノを工夫して合わせれば、
ひとつづつ食べるよりはマシ。ということだ。
これは真理だ。
「あるイミ」最低のクライアント
「あるイミ」最低の代理店
「あるイミ」最低のキャスト・・・
なのに、あれ?
最低のCMをさっき見たような・・・
・・・もう少し、サンプル数を集めて、
検証をがんばってみたいと思います。